MySQLをインストールしてPHPと接続する
目次
Mountain LionにMySQLをインストールして、PHPと接続する手順を紹介します。MySQLはmacportsでインストールし、OS X付属のPHPからアクセスできるようにします。
1. MySQLをインストールする
MySQLをmacportsインストールする
まずはMySQLをインストール&初期化などの作業を行い、MySQLを使えるようにします。
1)ターミナルを開き、下記コマンドでインストールする。
sudo port install mysql5-server
2)ユーザー mysql で初期化する
sudo mysql_install_db5 --user=mysql
3)MySQL Serverを開始する
sudo /opt/local/share/mysql5/mysql/mysql.server start
4)MySQLにログインしてみる
※初期状態でrootアカウントが自動作成されており、最初はパスワードが空で、全操作権限をもちます。
mysql5 -u root
2. MySQLとPHPを接続する
次に、MySQLとPHPを接続して通信できるようにします。
ソケットファイルのパスを確認する
1)再び、MySQLにログインします
mysql5 -u root
2)mysqld.sockの場所を確認します
statusコマンドで、mysqlの環境設定情報を確認します。
mysql> status;
次のような行を探して、パスを控えておきます。
UNIX socket: /opt/local/var/run/mysql5/mysqld.sock
php.iniファイルの、ソケットファイルへのパスを書き換える
php.iniファイルを開き、次のような行を探します。
mysql.default_socket = ・・・
右辺を、先ほど確認したmysqld.sockのパスに書き換える。
mysql.default_socket = /opt/local/var/run/mysql5/mysqld.sock
Apacheを再起動する
php.iniファイルを書き換えたので、apacheを再起動して、設定情報を反映させます。
sudo /usr/sbin/apachectl restart
動作を確認する
PHPとMySQLが通信できるかどうか、動作を確認します。
1)MySQLとの接続確認用のPHPファイルを作成します。
sample.php
<?php if (!$link = mysql_connect('localhost', 'root', '')) { die('MySQL access failed.'); } echo 'MySQL access successful.'; mysql_close($link);
ここでは、前々回記事で作成したサイトに置いてみます。
~/WebSites/localweb1/sample.php
2)サイトにアクセス
http://localweb1.net
“MySQL access successful”が表示されたらOKです。
3. エンコードをUTF-8に変更する
WebサイトをUTF-8で作成することが多いので、データベースのデフォルト文字コードをUTF-8に揃えておきます。
cnfファイルを作成する
1)ベースとなるファイルをコピーする
MySQLの設定ファイルを作成します。MySQLのインストールと同時に、いくつかのタイプの設定ファイルが用意されています。1つ選び、コピーして使います。ここでは、規模が小さいデータベースであるとし、smallを選択します。
sudo cp /opt/local/share/mysql5/mysql/my-small.cnf /opt/local/etc/mysql5/my.cnf
2)my.cnfを編集する
コピーしたファイルへ移動し、自分のアカウントに編集権限を付与してファイルを開きます。
/opt/local/etc/mysql5/my.cnf
括弧[]で、セクション毎に分かれて記述されています。そのうち、[client]と[mysqld]を探して、それぞれ下記行を追記します。
[client] default-character-set=utf8 [mysqld] character-set-server = utf8 default-character-set = utf8 skip-character-set-client-handshake
MySQLを再起動する
設定した内容を反映させるために、MySQLを再起動します。
sudo /opt/local/share/mysql5/mysql/mysql.server restart
結果を確認する
MySQLにログインして、statusコマンドで環境設定情報を確認します。
mysql> status;
正しく反映されれば、下記の項目がutf8と表示されていると思います。
Server characterset: utf8 Db characterset: utf8 Client characterset: utf8 Conn. characterset: utf8
4. OSブート時にMySQLが自動起動するように設定する
OS起動する度にコマンドラインからMySQLを立ち上げるのは面倒なので、macportsの機能を使って自動起動するようにしておきます。
sudo port load mysql5-server
5. rootアカウントのパスワードを設定する
初期状態ではrootアカウントのパスワードが未設定なので、設定しておきます。
set password for root@localhost=password('password');
次回ログインするときからは、最後に-pを追加します。すると、パスワード入力を求められます。
mysql5 -u root -p Enter password:
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「MacにWeb開発環境を構築する」の記事
- 第12回 MavericksにWeb開発環境を構築する
- 第11回 Perl/MySQLを接続するパッケージ、DBD::mysqlをインストールする
- 第10回 Perlをインストールして、Eclipse+EPIC+PadWalkerでデバッグできるようにする
- 第9回 WordPressをインストールして、Eclipseから編集&デバッグする
- 第8回 Eclipse+PDTをインストールして、XDebugでデバッグできるようにする
- 第7回 MySQLをインストールしてPHPと接続する << この記事です
- 第6回 ユーザー共有サイトを新設する
- 第5回 Mountain Lionでバーチャルホスト設定を行う
- 第4回 Mountain Lion付属のPHP&Apache2を使えるようにする
- 第3回 Macportsをインストールする
- 第2回 隠しファイルを表示する
- 第1回 Mountain Lionをクリーンインストールする